女性のみならず男性も含め人類の永遠のテーマ、ダイエット。
どうやったらスリムな体型を手に入れることが出来るのか?
どうやったら皮下脂肪に別れを告げられるのか?
そんな壮大なテーマに日々挑み続ける方々に届いて欲しい事を書きました。
「肥満」「ダイエット」「漢方」で検索すると必ずと言っていいほどヒットするのが
『防風通聖散』(ぼうふうつうしょうさん)というワード。
今では様々な製品名で発売され、ダイエット漢方の代名詞となりつつあります。
しかしながら防風通聖散を飲んでみたけど「全然体重が落ちなかった」や
「お腹をこわしてしまった」と相談に来られる方が実に多いのです。
なぜでしょうか?
答えは簡単。間違った選び方をしているからです。
漢方を選ぶ時に一番大事なのは「証」であって「病名」ではないからです。
どういう事かと言うと・・・下に防風通聖散の効能効果を示してみます。
【効能・効果】
体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う
動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、吹き出物、肥満症
「肩こり」って書いてあるから飲んでみた。
「肥満症」って書いてあるから飲んでみた。ではダメなんです。
大事なのは一番最初の文言、「体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなもの」
の部分なんです。
この部分を「証」と言います。
分かりやすく言うと、あなたの体質、今の体の状態といったところでしょうか。
体の中に余分な「熱」が溜まっている方で、口が乾く・目が充血する・イライラ・便秘
尿が濃いという症状が特徴的で暴飲暴食を繰り返す方に多いタイプです。
この余分な「熱」を取り払う漢方薬なので、「熱」が原因と考えられる蓄膿症や湿疹にも
効果が期待できるわけです。
この「証」が合っていなければ、いくら防風通聖散を飲んでもダイエットにはなりませんし
逆にお腹を下してしまうなど体調を崩してしまいます。
虚弱な体質で普段から軟便気味の方には防風通聖散は合わないという訳です。
もちろん近年の研究で、防風通聖散は内臓脂肪低下作用やインスリン抵抗性改善のデータが
示されていますが、だからと言って「証」に合わない方が飲み続けるというのは賢い使い方
ではありません。
「証」に合った漢方薬を使うことで、代謝がUPして結果的にダイエット効果が現れるので
ご自身に合った漢方薬を見つけるには、是非とも漢方に詳しいお医者さんや薬剤師に相談
してみてください。
また、あくまでもダイエット目的の漢方は補助的なものと考えていただき
日々の生活習慣や食生活、規則正しい生活や適度な運動が大前提であるということを
ご理解いただきたいと思います。
ちなみに、防風通聖散の「証」の方は、体の中に余分な「熱」が溜まっているので
その「熱」を取ってくれる食材(大根・きゅうり・海藻類など)を少し多めに摂ったり
間食へ減らして、食事の時間をキッチリ決めて摂るという生活に変えるだけで
良い結果が出るかもしれません。
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