備忘録の意味も込め記しておくと
令和3年9月13日時点、須坂市が位置する北信圏域のコロナ感染警戒レベルは4。
全県に「医療警報」が発出されています。
飲食店は20時までの営業時間短縮要請が今日から解かれました。
誰しもが様々な不安や悩み、ストレスを抱えている今日この頃。
逢いたい人に逢えない・やりたい事が出来ない・毎日我慢の日々。
何をやっても心が晴れない・モヤモヤする。
今後の事を考えると不安になる・それどころか今日どうなるのか不安になる。
旦那がリモートになって毎日家に居て息が詰まる。
習い事や行事が中止になり寂しい思いをしている。
行きつけの居酒屋が20時で閉まる。
パルセイロが2連敗。
いつまで続くか分からないこの現状に、そろそろ心が悲鳴を上げてしまいそう。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世間では「コロナ鬱」という言葉も聞かれるようになり
市場には様々なストレス解消グッズが溢れています。
上手くストレスを発散できる方ばかりではなく、内に溜め込んでしまう方も多いはずです。
そんな時、漢方にできる事はあるのでしょうか?
心のバランスをコントロールしている一つの要素は「気」
「気」とは体の中を巡っているエネルギーの事。
ストレスや不安感など過度な精神的負荷がかかると「気」が乱れ
その流れが滞ってしまいます。
それが「気滞」でこんな症状が現れてきます。
〇イライラする
〇情緒不安定
〇怒りっぽい
〇寝つきが悪い
〇息苦しい
〇胸や喉がつかえる感じがする
〇ゲップやオナラが多い
〇月経周期が不安定
この中でもご相談が多いのが「胸や喉のあたりのつかえ」です。
「気滞」の特徴的な症状のひとつ「梅核気」(ばいかくき)です。
喉のあたりに梅の種がつかえているような気がして(実際には種など無い)
飲み込んでも吐き出しても取れないという訴え。
こんな時には「半夏厚朴湯」がよく使われます。
これに限らず「気滞」の場合は「気」を巡らせる漢方薬を使えば症状は好転します。
つまり不安感や気分の落ち込みなどの精神症状も安定してくるのです。
おすすめの食材としては
ミカン・レモンなどの柑橘類、春菊やセロリなどの香りの良い食材
アーモンド、マグロ、鮭、ジャスミン、ペパーミント、ワインなども良いですね。
「気」の流れの他にポイントになるのが「肝」
「肝」とは肝臓も含め自律神経や新陳代謝機能をコントロールする部位のこと。
そしてこの「肝」が最も苦手としているのがストレス。
ストレスによって「肝」が損傷してしまうと精神状態が不安定になり
抑うつ、怒りっぽい、イライラなどが現れます。
「抑肝散」という漢方薬をご存知ですか?
現在では興奮しやすい・怒りっぽい・攻撃的言動など認知症の周辺症状に対して
使われるケースが増えている漢方薬です。
名前の通り「肝」の昂りを抑える働きがある事から、元々は夜泣きするお子さんに
使われてきたお薬です。
また、夜泣きするお子さんを世話するお母さんのストレスも考慮して
お母さんも同じ「抑肝散」を飲むこと(母子同服)が効果的とされてきました。
認知症の奥様を介護するご主人様も飲む(夫婦同服)という使い方も考えられます。
このようにストレスや不安感など心のケアに漢方薬はかなり役に立ちます。
心療内科のお薬とも組み合わせる事も可能ですが、その場合にはお医者さんに
相談してみてくださいね。
また、自己判断で漢方薬を選んでも「見立て」が正しくないと全く効き目がありません。
漢方に詳しいお医者さんやお近くの漢方薬局でご相談ください。
ストレスは放っておくと他の臓腑に影響を及ぼし様々な病気を引き起こす原因になります。
症状がひどくなる前に対応していく事をオススメします。
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