漢方で性欲はコントロールできるのか?

私も40才を過ぎ、友人と酒を飲んでいると必ず必ず必ず「夜の営み」の話題になります。

友人の中には「もうそんな気が起きない」とか「勃たない」なんて人もチラホラ。

かたや、今でも定期的に営んでるという人もいます。


この違いって何なんでしょうか。

元々性欲が強い・弱いなんて話も聞きますがどういう事なんでしょう。


少し前に某CMで「男は8の倍数・女は7の倍数」というのがありました。

どんな内容か簡単に抜粋すると・・・

男性

16才・・・腎気が成熟し生殖能力が備わる

24才・・・腎気が体の隅々まで巡る

32才・・・筋骨が逞しくなり肌肉が豊かになる

40才・・・腎気が衰えはじめ髪が抜け歯が揺れる

48才・・・陽気が衰え髪の毛が白くなる

56才・・・筋肉が衰え生殖能力が弱まり老化する


女性

14才・・・腎気が成熟し月経が始まり妊娠可能になる

21才・・・腎気が体の隅々まで巡る

28才・・・髪の毛豊かで体が最も強壮な時期

35才・・・顔がやつれはじめる

42才・・・顔にシワが寄り白髪が目立ち始める

49才・・・血脈に血が少なくなり月経が止まる


てな具合ですが、ここで度々登場する「腎気」

これは「腎精」をもとに作られるエネルギーのようなもの。

話が難しくなりそうなので、簡単に説明すると。。。


漢方では「腎」という考え方があり、これは今の腎臓も含めて

生殖機能・成長機能・生命活動をコントロールするところと考えます。

なので、「腎」が衰えると性欲が低下したり尿の調節が上手く行かなくなったり

骨や歯がもろくなったり、耳が遠くなったりなどなど

いわゆる老化現象がみられるようになります。

んで、この「腎」に蓄えられているのが「腎精」と呼ばれて

この「腎精」が多いか少ないかによって性欲が強いか弱いかが決まるわけです。


じゃあ「腎精」の量ってどう決まるの?って話ですが

まず一つは「先天の精」といって親から受け継いで生まれ持った量があり

それにプラスされるのが「後天の精」といって生活していく中で食べ物から得たもの。

この二つの合計が充実している人はパワーがあり性欲も強いとなります。

だから「腎精」が足りてない人は男女ともに性欲が少なく

特に男性の場合では早漏や勃起不全になる傾向があります。


つまり、充実した性生活を送りたい方は「腎」を強く補ってあげれば良いわけです。

その方法とは、、、、

①規則正しい生活をすること

これは当たり前の事ですが、しっかりと睡眠をとり、しっかりと食事をすることで

「腎精」が充実します

②性欲が強いからといって過度のSEXや自慰行為をしない

いくら「腎精」を補充してもそれ以上に消耗してしまえば「腎精」は減少していきます。

③補腎する

漢方では「補腎薬」と呼ばれるものがあります。

これを上手く使うことで「腎」の衰えを補ってあげることができます。

また、毎日の食事では以下のような食材を意識的に摂るのもオススメです。

山芋・クコの実・ゴマ・黒豆・えび・イカ・キクラゲなど

また、生野菜サラダやキンキンに冷えたビールなど冷たいものばかりを食べ過ぎると

「腎」のパワーが落ちてしまうので気を付けましょう。


「補腎」はすぐには難しく時間が掛かる作業ですが、アンチエイジングの観点からも

とても大事な考え方なので是非取り入れてみてください。



山下薬局~YamaP~

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